週末に彼と食べたもの

彼との時間があまりに楽しいのでブログに残すことにした。内容は主に週末の食事のことになる予定。まずは少し前の週末、久しぶりに会った時のこと。

 

土曜日の夕方。

彼と会うのは5ヶ月ぶりだ。彼がタイにいる間、メールでやり取りはしていたが頻繁ではなかったし、ロンドンに戻ったとしても一週間もすればまた別の国に行くだろうと考えていた。それでも、彼がタイから帰ってくる事を知り、「会わない?」とテキストをもらえば、ドキドキとワクワクが入り混じった不思議な高揚感があった。
私の仕事が終わった夕方、エレファント アンド キャッスルの駅で待ち合わせをした。久しぶりに会う彼は少しだけふっくらして見えた。元々、細身で筋肉質な体型なので、知らない人と会っているような気分に少しだけなった。自然体でいようとしても、何だかぎこちない。
彼のオススメのバーのオープンまで少し時間があったので、偶然見つけたフードマーケットに立ち寄った。二人でビールを飲みながら、私の近況報告をしたり彼の仕事の話を聞いたりした。彼の次の仕事先がロンドンだと聞いて、内心、嬉しかったし、他に考えている仕事先がヨーロッパの国々だと知り、安心している私がいた。
一杯だけ飲んだ後、二人でゆっくりと目的地のバーまで歩いた。Bermondsey Arts Club。 通り過ぎてしまいそうなくらい素っ気ない入り口を抜けて階段を下りると、映画のワンシーンのようなバーカウンターとバーテンダーが現れた。完璧だった。一杯ずつカクテルをオーダーした。彼はブラッドオレンジの様な色のカクテル、私はエッグノッグの様なホイップしたミルクが浮かんだカクテル。すでにビールを飲んでいた事もあって、緊張は少し和らいでいた。映画の話をしながらゆっくりと飲んだ。バーを出て、彼が少しお腹が空いたと言ったので、ちょうど来る前に友達からもらった桜餅を二人で半分にして食べた。ロンドンも春の足音がし始めた頃で、春らしい味と懐かしい味とで不思議な心地がした。
その後、やっぱり緊張していて二人とも何だかぎこちなくて、少し喧嘩をしてしまった。落ち着いてから、最初に行ったフードマーケットでビールを呑み直して仲直りした。

bermondseyartsclub.co.uk